研究報告

ドローン操縦におけるクロッシング評価

概要

ドローンを操縦する際,ある幅内を通過する操縦が必要とされる.このようなクロッシング操縦は, ドローンのインタフェースを設計する上で調査する必要がある.本稿では,2 つの枠の間をドローンで通 過させる実験を行い,操縦時間とエラー率を計測した.それにより,ドローンのクロッシングにおける操 縦時間は,枠の幅と枠間の距離に影響を受け,また,エラー率は,枠の幅の影響を受けることがわかった. クロッシングの法則(ID モデル)とその修正モデル(IDk モデル)への適合について検証したところ, クロッシングの法則(R^2 = 0.940)でも,修正モデル(R^2=0.941)でも高い適合が示され,AIC が低い クロッシングの法則がより良いモデルであることがわかった.また,修正モデルより,人はドローンの幅 を小さく見積もっていることがわかり,本実験を踏まえて,更なる実験の方針を示した.

書誌情報

書誌名

研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

2

ページ

1-6

発行日

2019/01/21

ISSN

2188-8760

引用時の表記

山田開斗,薄羽大樹,宮下芳明.ドローン操縦におけるクロッシング評価,研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI),Issue.2,No.2,pp.1-6,2019.

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