研究報告

画面角と画面端のターゲット配置が操作時間に与える影響

概要

Windows 10 では画面の左下角にスタートボタンがあったが,Windows 11 では下端中央に変更され た.ターゲットが画面角や画面端に接している場合,誤選択が起きづらく,操作時間は短縮される.ポイ ンティングの操作時間を予測できるモデルは従来から提案されており,画面角,画面端に接する配置それ ぞれにおけるポインティングのパフォーマンスが調査されている.一方で,画面角に接するターゲットと 画面端に接するターゲットのどちらが良い配置となるか,その条件は明らかにされていない.たとえば横 長のディスプレイでは,画面角に接するターゲットは画面端に接するターゲットよりも画面内の各位置か らの平均距離が長く,条件によっては画面端に接するターゲットの方が平均的に速く選択できるかもしれ ない.本研究では,画面角に接するターゲットと画面端に接するターゲットの配置の差が操作時間に与え る影響を調査した.カーソルの存在確率を一様分布と仮定して,操作時間予測モデルから平均操作時間を 求めた.結果,操作時間のみを考慮すれば,ターゲットの大きさがある程度以上(17 インチディスプレイ で 0.94 inches 以上)大きい場合は画面端に接するターゲットに,それ以下では画面角に接するターゲット にすべきであることがわかった.

書誌情報

書誌名

研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

2022-HCI-197

1

ページ

1-8

発行日

2022/03/16

引用時の表記

大塲洋介,薄羽大樹,山中祥太,宮下芳明.画面角と画面端のターゲット配置が操作時間に与える影響,研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI),Vol.2022-HCI-197,Issue.1,No.55,pp.1-8,2022.

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