概要
本稿では,味覚メディア(味覚センサ・味覚メガネ・味覚ディスプレイ・味覚プリンタ)のビジョンについて整理するとともに,最新事例として飲食物の味と見た目を変える調味家電 TTTV2(Transform The Taste and Visual appearance)を提案する.元飲食物Aと,目標飲食物Bを味覚センサで測定し,味の差(B-A)を算出し,元飲食物Aに基本五味の溶液を噴霧混合することで味を変える.また,可食インクの印刷で見た目を目標飲食物Bに近づける.作例として,エリンギを毒キノコ(ベニテングダケ)と同じ味と見た目にして安全に体験する,牛乳をカニクリームコロッケと同じ味と見た目にして甲殻アレルギーの人でも安全に体験する,といった,従来の食品では実現できない事例で検証を行い,その可能性について示した.
書誌情報
書誌名
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2022論文集
巻
2022
ページ
143 - 150
発行日
2022/08/25
DOI
http://id.nii.ac.jp/1001/00219400/
キーワード
味覚メディア / TTTV / TTTV2
引用時の表記
宮下芳明.TTTV2(Transform The Taste and Visual appearance): 飲食物の味と見た目を変える調味家電によるテレイート,エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2022論文集,Vol.2022,pp.143 - 150,2022.