概要
レンチキュラレンズは薄いシートの上に微細なシリンドリカルレンズが並んだ構造をしている.筆者らはこれまでに寒天を素材とした可食レンチキュラレンズ造形手法を提案した.これによりゼリー表面を加工することで,可食素材に光学特性を付与できることが分かった.本稿では,表面にレンチキュラ構造を持った立方体のゼリーを造形することで,特定方向に長い物体の視認を難しくする可食光学迷彩を提案する.シリンドリカルレンズの屈折の働きにより,特定方向の物体を見えにくくすることで実現される.本手法によって,透過性を保ちながら,本来は見えるはずの中身が見えないゼリー等のデザートを作ることができ,新たな食体験を生み出すことができる.
書誌情報
書誌名
第30回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS2022)予稿集
ページ
1-3
発行日
2022/12/08
引用時の表記
吉本健義,宮下芳明.Edible camouflage : レンチキュラ構造を利用した可食光学迷彩の提案,第30回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS2022)予稿集,pp.1-3,2022.