概要
本稿では,音楽鑑賞やテレビ視聴などの飲食を伴う行為をより豊かにすることを目的とし,多様なコンテンツと同期して味覚を変化させるロリポップ型の電気味覚提示デバイスを試作した.コンテンツの例として音楽を取り上げ,曲と同期した味覚制御システムを実装し,4 種類の塩飴を用いた効果の検証を行った.その結果,曲の盛り上がりに合わせて電気味覚による塩味や酸味の増強,味の対比効果による甘味の増強が確認できた.これにより,ユーザの感情や行為と関連付けたライブ性のある味覚変化を実現できることが示唆された.本システムは,音楽の他にもゲームなどに応用することで,アイテムやキャラクターとの距離に応じて味を制御することも可能だと考えられる.
書誌情報
書誌名
第30回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS2022)予稿集
ページ
1-3
発行日
2022/12/08
引用時の表記
舟川梨紗,宮下芳明.Electric Lollipop:多様なコンテンツと同期して塩飴の味を制御する電気味覚キャンディ,第30回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS2022)予稿集,pp.1-3,2022.