研究報告

オプティカルフローに応じた非円形視野制限によるVR酔い軽減手法

概要

「VR 酔い」はオプティカルフローによって発生することが知られている.対策として,画面の一部を覆い隠す視野制限手法が用いられている.これまで,視野角の範囲を狭める手法や,円形視野を移動させオプティカルフローの大きい箇所を覆い隠す手法が存在する.本稿では,オプティカルフローが大きい箇所をより的確に覆い隠すため,非円形に視野を制限するシステムを開発した.さらに,ユーザ実験を行った結果,VR 酔いの軽減と,従来手法と比較して空間探索能力の向上が見られた.一方,視野形状の変化が一部ユーザの臨場感を損なうことが示唆された.

書誌情報

書誌名

研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

2023-HCI-202

36

ページ

1 - 8

発行日

2023/03/06

ISSN

2188-8760

キーワード

VR酔い

引用時の表記

萱場大貴,宮下芳明.オプティカルフローに応じた非円形視野制限によるVR酔い軽減手法,研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI),Vol.2023-HCI-202,Issue.36,pp.1 - 8,2023.

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