概要
Graphical User Interface上では,階層メニュー内のナビゲーション,投げなわ選択において,角を曲がる操作(コーナリング)が要求される.本論文では,コーナリングの操作時間予測モデルの改善のために,同じ・異なる幅の経路が連結されたコーナリングタスクの実験を行う.実験の結果,幅が同じ場合には,ステアリングの法則で十分に操作時間が予測できることが分かった.また,幅が異なる場合には,2つのステアリングタスクがスムーズにつながったと見なすモデルによって高精度に操作時間を予測できた.先行研究では,フィッツの項を加えることがコーナリングタスクのモデル適合度を向上させるとしていたが,その項がなくとも十分に予測可能であることを明らかにした.
書誌情報
書誌名
情報処理学会論文誌
巻
62
号
2
ページ
574-584
発行日
2021/02/15
ISSN
1882-7764
引用時の表記
薄羽大樹,山中祥太,宮下芳明.直角に連結された幅の異なる経路をステアリングする操作のモデル化,情報処理学会論文誌,Vol.62,Issue.2,pp.574-584,2021.